さて、あたかも私がスカラー・ネットワーク・アナライザを持っているかのように、お手製のステップアッテネータの特性が測れるでしょうか?
以下の図は、本当のスカラー・ネットワーク・アナライザを示しています。
http://literature.cdn.keysight.com/litweb/pdf/5990-4798EN.pdf
また、この記事も参照して下さい:
http://www.microwavejournal.com/articles/2277-applying-error-correction-to-network-analyzer-measurements
これらのトレースは、上(赤)から下(青)にかけて、それぞれ-20dB, -30dB, -37dB, -40dBのアッテネーターのポジションに対応しています。
リップルが激しいですが、多分SGの出力レベルのばらつきと、受信機の感度変動によるのでしょう。
もしも、-40dBのレスポンスがフラットであると仮定して校正を行えば、以下の図のような結果が得られます。
もしくは、-20dBのレスポンスを基準にすれば、以下のようになります。
私の過去の記事、SMA Calibration Kit (2)も、参照して下さい。同じアッテネーターを、 AA-30.ZEROで測定した結果があります。
アッテネーターの周波数特性は、30MHzまで十分にフラットにみえます。