HDSDRとRTL-SDR

ワイドバンドFMを受信するためには、このFAQ(Q: Can I listen to Wide FM radio stations?)に従って、設定して下さい。

SPYサーバー

SPYサーバーは、SDRサーバーの一種ですが、他のWeb SDRサーバーと異なり、クライエント側にSDR#というソフトウェアが必要です。

Airspy HF+ と、ポリフェーズ・ハーモニックリジェクション・ミキサ

Airspy HF+は、ローコストのHF/VHF帯用のSDRです。

この受信機の特徴の1つは、ポリフェーズ・ハーモニックリジェクション・ミキサが採用されていることだそうです。

いったい、このミキサは何なのでしょうか?以下は、これまでに私が集めた情報です。

最初に国際公開、WO 2010/089700 A1です。

この書類は、2ステージのポリフェーズ・ハーモニックリジェクション・ミキサについて開示しています。

係数の組{2, 3, 2}と{5, 7, 5}により、振幅比41/29 (=1.4138)が実現されており、これは、√2の非常に良い近似になっています。

結果として、3次と5次の高調波を高精度でキャンセルすることができます。


次は、Rafiによる博士論文です。

この図は、もしも(チューナブルな)RFフィルタを使いたくなければ、LOの高調波を抑圧する必要があることを示しています。

これはFig. 2.7です。ハーモニックリジェクション・ミキサの原理を示しています。

これら2つの図は[6]からの引用です。


最後に、LO高調波の影響を示すもう1つの図です。
A Sine-LO Square-Law Harmonic-Rejection Mixer—Theory, Implementation, and Application.

スカラー・ネットワーク・アナライザが出来た?(2)

ステップアッテネータを、1dB間隔で変化させています。

暫定的に、こんな関数で変換を行っています。

def s_meter2db(s_meter): # S0=000, S9=120, S9+60dB=240; S9=-73dBm
	if s_meter < 120:
		s_meter_db = 0.2 * (s_meter - 120.0) - 73.0
	else:
		s_meter_db = 0.5 * (s_meter - 120.0) - 73.0
	return s_meter_db
6 / 11
: Change settings and Hit return to continue..
irep =  5
freq[kHz] = 6000.0 170 -48.0 [dBm]
freq[kHz] = 6200.0 170 -48.0 [dBm]
freq[kHz] = 6400.0 170 -48.0 [dBm]
freq[kHz] = 6600.0 170 -48.0 [dBm]
freq[kHz] = 6800.0 170 -48.0 [dBm]
freq[kHz] = 7000.0 170 -48.0 [dBm]
freq[kHz] = 7200.0 170 -48.0 [dBm]
freq[kHz] = 7400.0 170 -48.0 [dBm]
freq[kHz] = 7600.0 170 -48.0 [dBm]
freq[kHz] = 7800.0 170 -48.0 [dBm]
7 / 11
: Change settings and Hit return to continue..
irep =  6
freq[kHz] = 6000.0 168 -49.0 [dBm]
freq[kHz] = 6200.0 168 -49.0 [dBm]
freq[kHz] = 6400.0 168 -49.0 [dBm]
freq[kHz] = 6600.0 168 -49.0 [dBm]
freq[kHz] = 6800.0 168 -49.0 [dBm]
freq[kHz] = 7000.0 168 -49.0 [dBm]
freq[kHz] = 7200.0 168 -49.0 [dBm]
freq[kHz] = 7400.0 168 -49.0 [dBm]
freq[kHz] = 7600.0 168 -49.0 [dBm]
freq[kHz] = 7800.0 168 -49.0 [dBm]
8 / 11
: Change settings and Hit return to continue..
irep =  7
freq[kHz] = 6000.0 166 -50.0 [dBm]
freq[kHz] = 6200.0 166 -50.0 [dBm]
freq[kHz] = 6400.0 166 -50.0 [dBm]
freq[kHz] = 6600.0 166 -50.0 [dBm]
freq[kHz] = 6800.0 166 -50.0 [dBm]
freq[kHz] = 7000.0 166 -50.0 [dBm]
freq[kHz] = 7200.0 166 -50.0 [dBm]
freq[kHz] = 7400.0 166 -50.0 [dBm]
freq[kHz] = 7600.0 166 -50.0 [dBm]
freq[kHz] = 7800.0 165 -50.5 [dBm]

これは、5dB間隔です。

スカラー・ネットワーク・アナライザが出来た?

さて、あたかも私がスカラー・ネットワーク・アナライザを持っているかのように、お手製のステップアッテネータの特性が測れるでしょうか?

以下の図は、本当のスカラー・ネットワーク・アナライザを示しています。

http://literature.cdn.keysight.com/litweb/pdf/5990-4798EN.pdf

また、この記事も参照して下さい:
http://www.microwavejournal.com/articles/2277-applying-error-correction-to-network-analyzer-measurements

これらのトレースは、上(赤)から下(青)にかけて、それぞれ-20dB, -30dB, -37dB, -40dBのアッテネーターのポジションに対応しています。

リップルが激しいですが、多分SGの出力レベルのばらつきと、受信機の感度変動によるのでしょう。

もしも、-40dBのレスポンスがフラットであると仮定して校正を行えば、以下の図のような結果が得られます。

もしくは、-20dBのレスポンスを基準にすれば、以下のようになります。

私の過去の記事、SMA Calibration Kit (2)も、参照して下さい。同じアッテネーターを、 AA-30.ZEROで測定した結果があります。

アッテネーターの周波数特性は、30MHzまで十分にフラットにみえます。

SGをトラッキングジェネレーターに?(2)

信号発生器と受信機とを制御して、両方が1MHzから11MHzの範囲内で、同じ周波数をトラックするようにしています。

6MHzから8MHzの落ち込みは、受信機のRFアッテネーターが40mバンドで有効になっているからです。受信機にはメモリーがあり、各バンドについて、RFアッテネーターとか各種の設定が記憶されます。

信号発生器と受信機との間には、ステップアッテネータしか無いので、もしも、どのバンドでもRFアッテネーターが無効になっていれば、理想的にはフラットであるべきです。

オレンジのカーブは、40mバンドのRFアッテネーターを無効にしたときです。

この図では、160mバンドのRFアッテネーターが有効になっています。

これでは、80mバンドが。

SGをトラッキングジェネレーターに?

今度は、SGの出力周波数を1Hzステップで振ってみました。IC-7410の受信周波数は、7015kHzで固定しています。

同じ構成ですが、オーディオノッチフィルターをオン/オフしています。

次の疑問は、SGと受信機の両方の周波数を同期して振ってみるとどうなるかですね。

この方が、見やすいですか。SSB フィルターにノッチフィルターです。

リグ制御プログラムをpySerialで(Sメーターの読みはdBリニアか:続)

さて、私のおもちゃのSGをIC-7410に自家製のステップアッテネーターを介して接続してみました。

グラフは、アッテネーターの3つのポジションに対応しています。

これは、IC-7410のRFアッテネーターをオン/オフしたときです。

SGの出力は、-34 dB近辺でジャンプするようです。これは、SGの出力が一定のところで起きるので、受信機のせいではないでしょう。